« カメラとか毛鉤の話 | トップページ | 憧れの渓へ-金峰山川- »

2008/07/30

空とイワナと樹とネズミ

2008072600

標高1500Mを超えるその渓のほとりに滑り込んだ友人の車。
その車から降りた僕は、思わず山道のアスファルトに寝転んでしまった。
澄んだ朝の空気、高原の爽やかな風、そして間近に見える空があまりに気持ち良かったからだ。僕は大の字に寝転んだまま、買ったばかりのカメラで思わずパチリ。
やっぱり夏空は高原に限るよ。

仕度を終えて、渓へと続く森に潜り込むと、今度は、ブナの原生林が僕達を迎えた。
2008072601

力強く張り出した太い枝を抱えて、まっすぐ高く空へ伸びる幹。
まるで、せせこましい東京からエスケープしてきた僕に、この森が森本来の姿を保っていることを誇示しているかのようだ。
その神秘的な姿に圧倒されながら渓への道を辿ると、鳥のさえずりに紛れ遠くにせせらぎが聞こえてきた。
この森は確かに生きているのだ。

2008072602
青い空、緑の森、そしてジンクリアな流れの中を釣り上がるわんさん

そんな森の中を縫うように流れる渓で僕達は思い思いにロッドを振った。
この渓では、漁協による放流が一切行われておらず、釣れてくるは100%ネイティブなイワナだ。だけど、連日釣り人に攻められているせいで、サカナの警戒心は相当高い。
加えて、ところどころに深みがあり、流れが複雑なこの渓でドライフライをナチュラルに流すのは、思いのほか難しい。要はすぐ沈んでしまうのだ。
そんな中でも、わんさんはロングリーダーシステムで丁寧に毛鉤先行のドリフトを実践し、確実にすれたイワナを釣っていった。
話は少しそれるけれど、わんさんの釣りは見ていてとても面白い。
僕が適当に数度流してダメだったところでも、微妙にレーンを変えて、そしてよりナチュラルに毛鉤を流し、十数投目にイワナを引きずり出したりする。
その過程はまさにフライフィッシングで僕は彼の釣りにとても魅了されてるんだ。
この日、帰りの車では、僕のほうから珍しく真面目に(笑)釣りのテクニックについていろいろ話を訊くほどだった。次回釣行から、今まで以上に真摯に毛鉤先行で流す取り組みを実戦しようと思ってるんだ。わんさん、アドバイスありがとね。

2008072603
フィッシュ オン!って古いね。(ナイスショットByわんさん)

そんな僕だってたまには掛けるし、こんな風にその瞬間をカメラに撮られることもある。
まぁ、コイツは掛けた後、お約束通りバラシちゃったんだけどね(笑)

それでも、何とかサカナの顔を見ることはできた。
へなちょこなのに不思議とボウズがないのも、僕のいいところだ(笑)
2008072604_2
流心近くから飛び出した8寸強のイワナ この渓で何世代、命を繋いできたのか…

こんな風に、素晴らしい高原の流れでフライフィッシングを楽しんだ一日の終わり。
僕の毛鉤がフッと水面から消えた。
よしっ、とロッドを跳ねると確かな手ごたえ!
…のはずが、何だか様子が違う…。
水飛沫の中からキッキッとかいう鳴き声が聞こえるんだけど…。
鳥?と思って寄せるとなんと川ネズミ(笑)
毛鉤から逃れようと激しくティペットの先でくるくる動き回っている。
大自然を流れるこの渓の潜在能力も凄いけれど、川ネズミを釣る僕のテクも大したものだとわんさんと大笑い。やれやれ。尺を釣るより難しいよなぁ。

いよいよ、7月も終わり夏本番。近いうちに、また、どこかの山に潜るつもりだ。

|

« カメラとか毛鉤の話 | トップページ | 憧れの渓へ-金峰山川- »

コメント

洋さん、こんばんわ!!
ボクも先日の幼なじみとの釣行でドリフトの重要性を再認識したトコロでした。イブニングにライズを繰り返すイワナとのライズゲームで、フィーディングレーンにしっかりと毛鉤を乗せると、ガッポリと毛鉤を咥えてくれるのに、僅かでもズレると全く無反応。極度にスレたイワナはヤマメよりも難しいかもしれません。
さて、ボクも今週末は手に入れたばかりのカメラでバシバシと写真を撮ってきますよ〜!!大の字に寝転んでみようかな(笑)

投稿: terry | 2008/07/31 00:09

洋さん、お久しぶりです。
相変わらず、いい釣りしてますね。釣りに行く機会が減ってしまった分、自然、釣りの楽しみ方が一段とマニアックになってますか?自然を楽しんでいるその描写が何とも心地よいですね。
それにしても、川ネズミのフィッシュオンはすごい!
よっぽどフライがナチュラルドリフトしてたんでしょう!!
次は何を釣ってくれるか、楽しみに待ってますよ(^-^)

投稿: 1652 | 2008/07/31 20:11

terryさん、おはようございます!
本人は謙遜するけれど、わんさんのドリフトの
技術は素晴らしく、僕も相当感化されてしまいました。
活性の高いときは良いにしても、この日のように活性
の低い日は、スキルの差が如実に現れますからね(笑)
これまで適当なドリフトで曲がりなりにもやってきたけど、毛鉤先行のナチュラルドリフトを徹底的に追求すると心に決めました。
まぁ、時間が掛かりそうですが…(^^ヾ

「大の字」気持ちいいですよ♪
ただ、車に轢かれないよう注意する必要があります(笑)

投稿: | 2008/08/02 07:27

1652さん、ご無沙汰してます!
川ネズミは相当マニアックで、簡単には
マネできないはずです(笑)

だけど、本人としてはマニアックでなく、
オードックスで真面目で好青年の正統派フライマンだと認識しておりますので、そこのところヨロシクです♪

川ネズミ、ここだけの話、スレだったんだよなぁ(笑)。

投稿: | 2008/08/02 07:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32734/42015589

この記事へのトラックバック一覧です: 空とイワナと樹とネズミ:

« カメラとか毛鉤の話 | トップページ | 憧れの渓へ-金峰山川- »