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2007/08/09

The Day of Godzilla!

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深緑の樹々の間から見上げる夏雲。
草の上にゴロンと寝転んだ僕の頬を高原の爽やかな風がそっと吹き抜ける。
あちらの木陰では既に赤いベストのFFが眠りに落ちていた。
その辺を飛び交う虫達が時々ちょっかいをかけてくるけれど、午前中の釣りで相当疲れていた僕は、ほどなく暫しのうたた寝にいざなわれていく。
こんな夏の日の釣りが僕は大好きだ。

8月最初の日曜日。godzillaさんと僕は、信州のとある峪に潜り込んでいた。
僕にとっては約3週間ぶりの釣り。正直、前の日から相当ワクワクしていた。
思ったとおり、標高が高いので気温はさほどでもないのだけれど、空に近い分、夏の陽射しが容赦なく僕達を照りつける。
フゥーッ、暑い…。
堰堤を越えるたびに僕達は汗を拭い、ペットボトルのドリンクを口にしては、渇水の流れに毛鉤を放り込んでいった。
だけども僕等の熱意とは裏腹に、暫くの間サカナの反応はからっきしだった。
それでも、何基目かの堰堤を越えたところで、やっとこの日初めて僕の毛鉤にサカナが浮上するのが見えた。
コイツはお約束のようにバラしたものの(それも2度!(笑))、後から考えれば『ここから先が僕達の住処だよ』ってこのイワナが教えてくれたのかもしれない。
その上流からはサカナの反応も少しずつ良くなり僕達はいくつかのヤマトイワナをネットに引き寄せ、その姿をこの眼とシャッターに焼付けてはリリースを繰り返した。

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銀色のヤマトイワナ 何だかちょっと眠たそう…(クリックで拡大)

ご一緒する機会の多いgodzillaさんとの釣り上がりは、僕にとってもちょうどいいペースで正直やりやすい。腕の違いはさておいて、先行を入れ替わるタイミング、ポイントへの見切りのつけ方など、僕と感覚が似ているのか余計なストレスが溜まらないのが僕にはとても助かっている。もちろん、僕が先行させて頂く場面が多いのはgodzillaさんのジェントルなところで、僕はいつもこれに甘えてばかりなのだけど^^ヾ

そんなこんなで、godzillaさん先行で迎えたとある淵。
右岸につき出た岩のエグレがとても怪しい。
「うーん、ここはいそうだなぁ」とかいつもの如くワイワイやりながら、godzillaさんがエグレにパラシュートアントをねじ込む。3度目のキャストで目論見どおり毛鉤が消えるとgodzillaさんのロッドがグンと絞られた。「おー、でかいっ」。
そうおっしゃるその声の方がでかいな、とは思ったけれど(笑)、首尾よく寄せたそのヤマトイワナはお言葉どおりデッカイ、9寸強の泣尺ヤマトだった!
うーん、さすがの釣りだ。

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godzillaさんの釣りはいつも的確、そして楽しい。

泣尺ヤマトの写真を二人で撮りながら、「これで今日はもう帰ってもいい」などとおっしゃるが、ホントに帰る訳もなく(笑)二人で峪をさらに進んでいく。
僕も運良く8寸強を釣り上げ、写真撮影。
出だしとはうって変わって調子が良くなってきたな。
日が昇るにつれて活性が高まるというのも不思議な話だけどね。

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ちょっとの間だけ、おとなしくしてくれよ(笑)

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8寸強のヤマトイワナ なかなかいい体躯でしょ?(クリックで拡大)

その峪を愉しみつつある程度登り詰めた所で、車の駐車スペースに引き返し、遅めのランチを頂く。
握り飯と「赤いきつね」をお腹に流し込んだところで、冒頭のようなシェスタとなった次第。沢山歩いて、汗を掻き掻き清涼な流れを遡る。綺麗なイワナをほどよく釣って木陰で昼寝。まさに夏の釣りの王道だなぁ。
godzillaさんが淹れた珈琲のいい香りで眠りから醒めると、今度は更に別の峪を目指す。ここでも反応は良く、僕達はいくつかのヤマトイワナを掛けたり掛け損ねたりして、存分に夏の釣りを楽しむことができた。
まぁ、とある淵では良型を二人して連続バラシ&スッポ抜けを喫したのだけど(笑)

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最近凝ってる手持ちスローシャッター(笑)

でもって、これからいよいよイブニングって時間帯になって極端に反応が悪くなってきた。うーん、おかしいなぁ、と思い始めた頃、目に付くようになった先行者の足跡。
どうやらここ数時間のうちにこの区間は釣られたらしい。
そこで、一転テクニカルな釣りモードにシフト。見落としそうなポイントを丹念にせめて各々7寸程度のヤマトイワナをキャッチ。こういう釣りも勿論楽しいのだけど、この調子で釣り上がっても、状況が好転するとは思えない。ひょっとすると先行者に追いついてしまうかもしれないしね。
そこでgodzillaさんと相談し、さきほど二人で良型をバラシ&スッポ抜けしたポイントへ戻ることにした。いいサイズのサカナがいることは分っているし、イブニングを楽しむには絶好のポイントだと判断したのだ。

ポイントへ舞い戻ると、なんと散発ながらライズもある。きっとさっきのヤツだ。
大型のカディスのハッチも目に付くようになってきた。
ニヤリ、やっぱり僕達の選択は間違っていなかったようだ。
まずは僕が#12のエルクヘアカディスピーコックを流れ込みにキャスト。
パシャッ。…でも掛からない。さっきと同じくノラないのだ。
続いて、godzillaさんが攻めるも状況は変わらず。
今度は僕がフライサイズを落とす。こういう時の切り札#20のバーティカルビートルで攻めようと思ったけれど、暗くてアイにティペットが通らず断念(笑)。#16のCDCダンでお茶を濁す。…もまたしてもノラず。ウーン、どうやら直前で見切られているようだ。
「この時間帯で選り好みするかなぁ」って感じだけど、大らかなイメージのある夏のイワナ釣りでここまで熱くなれるのもオモシロイ。
お互いそれぞれ4回ほど毛鉤を交換したところで、やっぱりこの日はgodzillaさんの日だった。二人合わせてもう40回目位のキャストだろうか。最後のキャストとなったgodzillaさんが投じた#10のライトケイヒルパラシュートが水面から小さく消えた。
これを見逃さずビシッとアワセを入れるgodzillaさん!ドンビシャのタイミングだ。
グングン絞られるロッドを裁きながら一気に寄せたところで、再度上流へ引き戻すヤマトイワナ。傍で見ている僕もその素晴らしい推進力に息を呑んだ。
godzillaさんが再び寄せてランディングしたのは、なんと33センチ。
見事な尺ヤマトだった!

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僕も初めて見た尺ヤマト。あの場にいれたのは運が良かった^^(クリックで拡大)

もう暮れかけた渓でその雄雄しい姿をLEDライトで照らし、しっかり心のフィルムに焼き付ける。普段おとなしい僕達の声も幾分大きく上ずっていたような気がする(笑)
それほど素晴らしい体躯の尺上ヤマトだった。
うーん、それにしても最高にドラマティックな締めくくりだっな。

うだる様な暑さの中、ただやみくもに峪を釣り上るということではなく、渓の選定、入渓地点、ポイントの見極めから、毛鉤の選択、ドリフト、そしてシェスタまで(笑)、フライフィッシングらしい戦略性を存分に愉しむ。そんでもって、(サイズが目的ではないにしても)結果として真昼の泣尺ヤマト、ラストに尺ヤマトをキャッチして、夏の釣りを満喫されたというのは、マサにこの日はgodzillaさんらしい一日、『The Day of Godzilla!』になったなぁ、と思うのだ。
僕にとってもそのおこぼれに預かって、とってもいい夏の一日になった。

よーし、今度は僕が尺ヤマト釣って、晩飯奢り返させてもらうとするかな♪

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コメント

こんばんは!
さすがの”メイクドラマフィッシャー”も、今回ばかりはgodzillaさんにオイシイところを持っていかれちゃいましたね(笑)

それに夏らしい天気、渓、そしてヤマトイワナ…そのどれも美しく捉えている画像もとっても綺麗ですね
これは、「デジイチだから…」ではなく、やはり洋さんの感性の賜物だと思います
今度は是非、自分の晴れ姿を撮ってくださいね(その前に釣れるかどうかが問題ですが… 笑)

投稿: taro | 2007/08/09 21:19

渓の色でイワナの体色も変わりますね。
同じ日に別の渓でヤマトを釣っていたとは^^
こちらは数はそこそこでましたが、尺は出なかったなぁ~

投稿: | 2007/08/09 21:38

taroさん、こんばんは!
今回はgodzillaさんの日でした(笑)
って、ある意味、今まで自分が美味しいところをずっと
譲ってもらってましたからね。
でも二人で狙い続けたイワナだったので、釣れた時は二人で
釣ったような気になって僕もとても嬉しかったんです!

写真の方はまだまだ未熟ですが、ご一緒した時には
釣りそっちのけでtaroさんの勇姿をビシバシ撮りますから、
早く日程調整しましょう(笑)
ただし、後ろからプレッシャー掛け捲りますのでヨロシクです^^

投稿: | 2007/08/09 23:32

稲さん、こんばんは。
稲さんも同じ日にヤマト釣りされてたんですね!

同じヤマトでも、水系や渓、支流毎に、いろんな違いがあって
すごく興味深いです。
僕等FFは、その「違い」を愉しみつつ、
大切にしていきたいですね^^

投稿: | 2007/08/09 23:38

洋さん、こんばんはっ!!
日曜日はお疲れさまでした&お世話になり有難うございました。

溪に立ってから3時間近くはまったくの無反応で、一時は
どうなることかと危ぶみましたが終ってみれば大満足の釣りが
できましたね~。
まぁ尺上が釣れたのはオマケみたいなもので(その割には
騒ぎましたがm(__)m)、時には丁寧に時間をかけ、
時には省略しつつも効率よく釣り上がることができたのは
リズムの合う洋さんとの釣行ならではだったと感謝して
おります。
帰ってきて撮影したイワナの写真を眺めると、釣り上げる
場所が違っただけで微妙に紋様とか体色が違って面白いもの
ですね。また「違い」を愉しむことができる釣りにご一緒に
出かけましょう。

投稿: godzilla2004 | 2007/08/10 19:14

洋さん、こんばんわ。
お久しぶりになってしまいました。相変わらず多くの仲間といい釣行してますよね。毎回楽しく拝見させてもらうと共に、メキメキと腕を上げられる様子がよ~くわかりますね。さすがです(^▽^)
残り2ヶ月。消防団活動がひと段落したんでこれから少ない機会を逃さず出撃したいと思います。お互いがんばりましょう(^-^)ゝ

投稿: 1652 | 2007/08/11 00:07

godzillaさん、日曜日は有難うございました!
当初は全くもってどうなるかと思いましたが、
見切りをつけて効率よく釣り上がったのが
好結果に繋がりましたね。
数週間に一回の釣りとなると、そういう戦略も含めて、
FFの愉しさが凝縮さるような釣行になることが大切で
今回はgodzillaさんのお陰でそういう釣りになって
大満足ですよ^^
また近々ご一緒しましょうね。
terryさんとの木曽行きも実現させたいですね!

投稿: | 2007/08/11 10:54

1652さん、こんにちは&ご無沙汰してました!
今年は、単独釣行より仲間との釣りが多くなりました。
特に今回のような峪は独りだとちょっと危険なので
仲間と愉しくやるのがベストです。
腕のほうは大して上がってませんが(笑)、釣りにしろタイイングにしろ
それぞれのレベルで、スキルアップを目指して楽しめるが
この釣りをやめられない理由ですね^^

1652さんも、昨年同様、ラストの追い込み期待してます!

投稿: | 2007/08/11 11:02

こんばんわ♪
洋さんもヤマトでしたか。けっこう近くにいたのかもしれませんね。
尺一寸のヤマトなんてすごいなぁ。
私も真夏に上流部でのイワナの釣りの楽しさが分かってきました。

投稿: narukawa119@カミサン実家 | 2007/08/11 16:30

narukawaさん、こんばんは。
すごいでしょ、尺一寸!
って、僕が釣った訳じゃありませんが…(笑)

夏の山岳イワナ釣り、やっぱり最高ですよね。
こうも暑い都会にいると、
あー、また行きたくなってきたなぁ^^

投稿: | 2007/08/11 22:25

洋さん、みゃ~~どです。

またまたえ~釣してまんな~
夏の釣りは釣果じゃなく涼を求めてがメインになりますが、それで尺が出た日にゃウハウハですよね。 でまさにタイトル通りの一日になった感じですよね。

しかし洋さんは流石ですな、しっかりとペンタ君を持ってゆかれるところは・・ 私は最近持って行かないのですよ、とにかく暑い日はカメラより飲み物がかさばってさ。 でも見習いますよ~ 次は必ず・・

投稿: 山猿 | 2007/08/12 06:42

山猿さん、こんばんは!
この日はヤマトを撮ろうとデジイチ持ってきましたが
最近はデジイチ背負うのもちょっと慣れてきて
さほど気にならなくなりました(笑)
でもこの日は暑くて暑くて、半日ドリンク500mlでは
足りませんでしたよ。
脱水症状になるとまずいですから、釣り上がりの距離が長い時は
カメラより追加のドリンク持って行ったほうが賢明ですね。
うーん、悩むところですネ^^ヾ

投稿: | 2007/08/12 23:23

洋さん、こんにちはです!
相変わらず充実したフライフィッシングされていますねぇ!渓の違い毎のイワナの体色の違いを見比べるなんて、数が釣れればこそ!ですからね~うらやましい限りです。渋~い渋~い寒狭上流へ通っている身としてはよだれものです。
当ブログご訪問ありがとうございます。寒狭上流の二また、どちらも釣り上がられるんですね~僕なんか本流(左の当貝津)側は少し釣り上がってあまりのボサの多さにあっさりUターンしました(*^^*)。実はそうやってパッと見た目であっさりあきらめていても、実はその奥にパラダイスが!?・・・なんてこともあるんでしょうね~
9月になったら妻が里帰りし、しばしの独身生活となりますので、よろしければ是非是非ご一緒させて下さい!禁漁前の信州の峪や石徹白や自分の未体験フィールドに行きたいな~と目論んでいます!もちろん、そんなに甘くはないでしょうけど!

投稿: まっす~ | 2007/08/13 12:27

洋さん、お疲れ様でした!!!
コメントすっかり遅くなってスイマセン(^^;

それにしても当日は素晴らしい一日になったみたいですね。
僕もヤマト釣りたくなってきましたよ~♪

あ、でも奢ってもらえるのなら僕もお供させてくださいね(笑)

投稿: Rolly | 2007/08/14 12:34

まっす~さん、こんばんは!
この時期はどうしても標高の高いとこ高いとこに
足が向いてしまいます。平地よりは涼しいですし。
バ〇と夏のFFは高いところがお好き、何てネ(笑)

寒狭の例の二また、どちらに言っても
パラダイスはありません(断言^^ヾ)
ただ、小振りでもあの渓らしい綺麗なサカナが棲んでるので
大切にしたい流れですよね。

今シーズンご一緒できるといいですね。
石徹白にいらっしゃれば、素晴らしい仲間も沢山いますし、
是非いらしてくださいね!

投稿: | 2007/08/14 21:26

Rollyさん、毎度です!
自分が釣って奢っても、仲間釣って奢られても
どちらにせよハッピーなので嬉しいですね♪

で、Rollyさんとご一緒すれば、ご馳走していただける可能性が
一段と高まりますから、そりゃもう願ったり叶ったりです(笑)

そろそろRolly沢にも行きたいですね!

投稿: | 2007/08/14 21:33

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