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2007/07/09

七夕の再会

20070708kansaj01

カミさんと娘が所用で10日ほど実家へ戻り、さみしくもあるものの暫く久しぶりの独身生活(笑)日曜の朝10時にゆっくり起き出し、まずはタイイング。
読書や部屋の整理などをして過ごすと時計はもう正午を廻っていた。
さて、どうするかなぁ。
友人の後を追いかけて石徹白へ向かうにしては遅すぎるかな…
ってことで、約1ヶ月振りに向かったのはホームリバー寒狭川上流。

20070708kansaj03いつものトンネルを抜けてフィールドに着いたのは午後2時過ぎ。名古屋は30度近くあったけれど、この辺りは標高も高く5度位気温が低いので幾分凌ぎやすい。っても釣り上がってると暑くなってくるのだけど。
早速、タックルをセットして、いつもの流れを釣り上がる。所々の紫陽花が綺麗に咲き誇って、まるで僕のホームリバーへの帰還を歓迎してくれてるみたいだ…って勝手な思い込み(笑)

見たところ、水はかなり減水しており、水温もぬるめ。木々は青々と生い茂り、なかなかスペースが取れずキャストに難儀させられる。寒狭は季節の進みが速いので、もはや渓としては盛夏の装いといって良いのだろう。
それじゃぁ僕の気分も夏ってことで、今日の相棒は久しぶりにカンパネラのショートロッド。#12のCDCダン、エルクヘアカディス等をショートレンジでポンポンと流れに乗せて釣り上がる…。
だけども、指サイズの稚魚が時折毛鉤を突付きに来る程度で反応は渋い。咄嗟に合わせてしまうとピョーンと飛んできてしまう(笑)どうやら稚魚放流があったみたいだ。
それでも、あきらめず深みがありかつ適正水流のポイントに丹念に毛鉤を落として遡行する。行く手をさえぎる蜘蛛の巣がティペットにまとわり付きかなり鬱陶しいけれど、これも夏の釣りの風物詩と思うしかないな。
そんなこんなで、4月にアマゴのライズを取ったポイント。
減水しているけれどいいポイントであることに変わりはない。
慎重に遠目からスカムラインに毛鉤を落としてロッドを握り締める…。
とスッと消える毛鉤。毛鉤が単に波に飲まれたのかと思わせるほど静かな出方だった。
一呼吸置いてアワせを入れるとグッとロッドがしなり、水中でギラリと光る銀鱗。
よしっ!
グッと潜ろうとする強い引きをいなす。とてもいい引きだ。
慎重に寄せてランディングすると、なんとも凛々しいアマゴだった^^

20070708kansajamago01
メジャーなしだけど8寸弱かな-① クリックで拡大!

20070708kansajamago02今時期の寒狭上流で、こんないい体躯のアマゴと出逢えるなんて思ってなかっただけに嬉しい一尾だ。体高もある上にヒレもピンとしてとても綺麗だ。
よくもこの時期まで抜かれずに生き延びてくれていたものだ…。
…とここまで書いて、ひょっとしたらと思って帰ってパソコンの過去の画像を調べてみて驚いた。
なんと、このアマゴ、4月に僕がこの場所でライズを取ったあのアマゴだったのだ。
下の2枚が、同方向から撮った写真なんだけど、比べてよく見ると朱点の位置が見事に一致する。

20070408kansaj02_1
4/8の写真 この頃は6寸ほど 顔つきにもあどけなさが残る クリックで拡大!

20070708kansajamago03
今回釣ったアマゴ(①の個体を逆方向から撮影) 比べてみよう(笑) クリックで拡大!

こんなことってあるんだな。3ヶ月前より凛々しくそして逞しくひと回り成長した僕のリリースしたアマゴ。抜かれてしまえば終わりという過酷な環境の中、自分がリリースしたアマゴの成長した姿を目にできるなんてこんなに嬉しいことはない。
僕はこれまで当たり前のようにキャッチアンドリリースをしてきたけれども、その意義の一端を身を持って感じることができて良かったと思う。
それにしても、七夕に家族と別れてリリースしたアマゴと再会するなんて。なんとも不思議な話でしょ(笑)

20070708kansaj02

その後は小振りなサイズのアマゴをひとつだけ追加してイブニング。
イブニングで狙ったポイントは、先月gozdillaさんとterryさんが良い釣りをしたと言う堰堤前。その時の様なヒゲナガのスーパーハッチを期待したのだけど、結局ハッチは起こらず稚魚が飛び出すだけだった(笑)。
でもって、もう暮れかける頃、そそくさと場所替えして少し下流に戻ると、今日初めてイワナがどこからともなく湧き出して、次々と僕の竿を絞ってくれた。

20070708kansajiwana
一番いいサイズのイワナ 8寸ほどかな。

このイワナも掛けた後、向こう岸の葦に逃げ込もうとして素晴らしい引きを見せてくれた。お腹の黄色いイワナを数尾掛けたところで気持ちよくロッドオフ。
時間は7時半過ぎ、気づけば辺りは真っ暗だった(^^ヾ

この時期は僕も長野や岐阜の渓に行くことが多くなるし、鮎も始まったからなのか今日は日曜日なのに他の釣り人には誰にも会わなかった。
それでも久しぶりに訪れたホームリバーでサカナ達は懸命に生きていてくれた。
たとえどんな渓であれ、ひとつの渓に通い続けることで見えてくるものがある。
そんなことを考えさせられたホームリバーへの七夕釣行だった。
あのアマゴ、今この時間もあの場所でひっそりと流れに身を揺らしているはずだ。
願わくばあと数ヶ月、9月末まで生き延びてもらいたいな…。

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コメント

土曜はお店でどぉ~もです。
鮎が始まると、餌の方がいなくなるので午後釣行も良いですよね。
トンネルの手前の近くの渓もそうです^^

投稿: | 2007/07/09 06:44

はじめまして、いつも楽しくROMさせていただいてます。
同じマスに再会できるってすごいですね!!
ちょっと運命的なものを感じてしまいます。
2度あることは3度ある!?

投稿: まちゃ | 2007/07/09 15:29

洋さん、こんばんは~!!

さすがドラマチックフライマンの洋さん。
七夕の釣行でリリースしたアマゴと再会なんて
これ以上無いドラマですね。素晴らしい~!
全国の河川でC&Rがもっと普及すればそういった
機会もさらに増えるはずなので、僕もそんなドラマ
チックな再会を期待しつつ、丁寧なC&Rを心掛けて
いきたいと思います。奥様の居ない間に破目をはずしちゃ
ダメですよ(笑)。

投稿: ita-gon | 2007/07/09 20:19

洋さんども!!
土曜は、お店で話できず残念でした・・・
しっかり残っててくれたアマゴ
七夕の日に再会・・・スゴイです。
頑張って今シーズン生きながらえてまた
再会できたら嬉しいですね

鮎が始まったことだし
私も・・・今年はあまり行けてない
トンネル手前の渓、行ってみることにします

投稿: ばびい | 2007/07/09 20:45

洋さん、毎度です。

一匹目のあまご、とても綺麗ですね。
そしてその出かた、すれていない感じで石徹白では考えれれませんよね。 先々週の飛騨の峪でも、同じような出方のイワナを何匹も釣りましたが不思議な感覚でした。 石徹白合わせに慣れていると、峪では早合わせ気味になるんですよね。 一呼吸置くことが最近出来なくなりましたわ。

投稿: 山猿 | 2007/07/09 22:29

稲さん、こんばんは!
こちらこそ黄昏店では失礼しました。
日曜はホント誰もいなくて、驚いちゃいました^^
でも日中はかなり厳しいのでイブだけ楽しみに行くってのも
ありですね!

投稿: | 2007/07/09 23:28

まちゃさん、はじめまして!空色ライフへようこそ!
いつもご覧頂き有難うございます。

同一の個体だと分ったとき、僕もパソコンの前で
ちょっと感動してしまいました(笑)
でも、きっとこのポイントに僕が毛鉤を投げることは
もうないと思います。
3度も釣っちゃうと、このアマゴに悪い気がしますし、
逆に出てくれないとアイツ抜かれたのかなぁ…って
悲しい気持ちになっちゃいそうなので(^^ヾ
そしてそうすれば、このアマゴはC&Rの精神とともに
僕の心の中を永遠に泳ぎ続けてくれますからね♪

投稿: | 2007/07/09 23:39

ita-gonさん、毎度です!
正確には七夕の翌日なんですが、まぁ細かいことは
抜きってことで(笑)
C&R後の生存率なんてことがよく話題になりますが
このアマゴを見て、やっぱり丁寧なC&Rがいかに大切か身にしみました。
僕は、どうしても渓流魚の生命を掌で感じたくて、
申し訳ないと思いつつサカナに手で触れるのですが
十分に手を冷やして行うようにしています。
自分がリリースしたアマゴがどこかで悠々と泳いでいる姿を
想像しただけで何だか癒されますよね。

>奥様の居ない間に破目をはずしちゃダメですよ(笑)。

まさかita-gonさんに言われるとは思いませんでした(笑)
って今週平日釣行を考えてたりして…^^ヾ

投稿: | 2007/07/09 23:47

ばびいさん、こんばんは。
こちらこそ、お店では失礼しました!

コイツが来シーズンまで生き延びてくれたら、
それこそ尺アマゴですよ。
残念ながら、来年の盛期に僕はこの渓を訪れることはことは
無理そうなので、仲間のtaroさんやBILLさんに
夢を託すことにします(笑)

トンネル手前の渓、楽しんできてくださいね!

投稿: | 2007/07/09 23:54

山猿さん、毎度です!
ちょっとポイントまで距離があったのでサカナが見えず、
消えた毛鉤を確認して、?って感じでアワせたのが
逆に良かったのかもしれません^^

山猿さんのおっしゃること良く分かります。
石徹白峠川の電光石火のアワセだと、無垢なイワナには
スッポ抜けちゃうんですよね。
去年の左俣で、の~んびりしたイワナにスッポ抜けを
連発したのを思い出しました(笑)

投稿: | 2007/07/10 00:00

洋さん、こんばんはっ~!!
寒狭上流釣行、お疲れさまでした。午後からちょっとって
感じで出かけられるのがナイスですね。
下から2番目写真の流れ、あそこは不調でしたか~。
でもイブニングをあそこでもう一度楽しみたいものです。
5月にterryさんと釣ったときは最高でしたからね。
夢よもう一度ってやつです(笑)。
アマゴと七夕再会のエピソードは素敵です。メルヘンですね(笑)。
それにしても三ヶ月で大きく逞しく成長することに驚いています。
川の生産能力も多いに影響しているでしょうから、あの川の
素晴らしさの一端を見せてもらったような気もします。
ホント、ナイスな渓流(里川)ですよね。
今シーズン中にもう一度訪れようと思っていますので、
またご一緒してくださいね~。

投稿: godzilla2004 | 2007/07/10 00:13

こんばんは!おつかれさまでした。
2枚の画像、じっくりと比べてしまいましたよ。
同じ魚に出会えたことも、そしてその魚が3か月の間同じポイントで暮らしていたことにも、びっくりしてしまいました。何か運命的なものを感じますね。
鮎が始まった寒狭上流ですが、鮎の入っている区間にもまだまだアマゴが残ってるようですよ。昨年も当貝津での鮎つりの際、ライズする良形を確認してます。鮎が縄張りを持ち出すと、アマゴは鮎がつかないポイントに追いやられている感じです。よろしければ鮎師が帰った夕方に一度のぞいてみてください。

投稿: ねねこ | 2007/07/10 20:43

godzillaさん、毎度です!
土曜日は、某不二家で有難うございました。

あそこの堰堤は稚魚アマゴの巣と化してました。
流心の脇から稚魚が出て、イワナ狙いで巻きや淀みを流すと
カ・ワ・ム・ツ(笑)
アマゴが3ヶ月でどの位成長するのか定かではありませんが
少なくとも5センチは大きくなったと思います。
体躯のほうもこれからまだまだ成長してもらいたいですが
2度も一発で僕に釣られてるので、釣り人に釣られない狡猾さも
成長する余地があるかと思われます(笑)
これから寒狭はますます厳しくなりますが、いらっしゃる時は
是非ご一緒しましょう!

投稿: | 2007/07/10 23:32

ねねこさん、毎度です!
その日のうちにまた釣ったとか、1週間後くらいなら
まだ分りますが、なんせ3ヶ月後ですからね。
ちょっと驚きました^^

日曜は鮎釣りの方はみかけませんでしたが、
もっと下流の方なんでしょうね。
釣り上がってお邪魔するのも申し訳なくて、
この時期は下流には行きませんが
ライズを見かけたらこっそり教えてくださいね。
夕方そそくさと出かけますから(笑)

投稿: | 2007/07/10 23:37

洋さん、お疲れ様です。

良いお話ですね~~!!!!
3ヶ月も釣られないで、(釣られてもリリースされて)生きていた。
それも減流域ならよく聞く話ですし、自分も経験ありますが、なんせ都市部から近い渓流ですからね!
それと、その成長度合いは渓の生産力に直接結びつく話だと思います。
豊富な水棲昆虫とテレストリアルを供給する緑があるということでしょうかねぇ?

こんな渓をC&R区間として守れたら、凄い資源量が維持できそうですね!

投稿: Rolly | 2007/07/11 20:37

Rollyさん、こんばんは!
僕のホームリバーは、おっしゃる通り都市近郊で
それこそ渓相も荒れた雰囲気、キープ派も多数いらっしゃるだけに
3ヶ月振りの再会はとても嬉しかったです^^

あのアタリの上流部は長い竿も出し辛いですし、
一部でもC&R区間を設定すれば面白いと思うのですが、
なんせ漁協の現状を考えると、残念ながら夢のまた夢って感じです^^ヾ

投稿: | 2007/07/11 23:12

洋さん、はじめまして。洋さんのブログ<空色ライフ>春頃から読ませていただいてます。僕は去年からフライフィッシングを始めたまだ初心者FFMです。今年は家庭の事情もあり遠出を自粛し愛知県内の川に通っています。そんな時、洋さんのブログを見つけ、釣行の参考にさせていただいています。実は、洋さんが寒狭川上流に行かれた週末の前日に僕も同じ辺りに行ってました。僕の惨めな釣行と比べ、洋さんのうらやましい釣果にはいやはや脱帽です。僕ももっと腕を磨かなくては!

投稿: まっす~ | 2007/07/16 22:54

まっすーさん、はじめまして!『空色ライフ』にようこそっ。
いつもご覧頂きありがとうございます。

去年からというと2シーズン目ということですね。
貴Blogを早速拝見いたしましたが、すごく釣れてるじゃないですか。
僕の2シーズン目なんか、8回連続ボウズとか
もうそれはひどいもんでした…。
よく辞めなかったなぁと我ながら感心します(笑)

寒狭上流もこれから厳しい季節を迎えますが、のんびり楽しみましょう!
現地でもお会いできるといいですね!
blogにもまた遊びに行きます^^

そうそう、貴blogにあった万般記念公園前、僕もこの4月に
白バイにやられました~(爆)

投稿: | 2007/07/17 21:34

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