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2007/06/13

クール・ランディング!

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この日、石徹白を行き先に選んだのは正解だった。
ホントはホームリバーに行こうかと思っていたのだけれど、インターネットで前日の降水量を調べるとあのアタリはどうやら相当降ったようだ。一方、石徹白地区の降雨量はさほどでもない上に、当日の予報でも三河地区より多くは降らなさそうな気配。
ってことで、前夜遅くに行き先は石徹白に決定した。
ネットでピンポイントの降雨量情報まで手にすることのできる現代、ホントに便利になったもんだなぁ。

でな訳で、当日の午前6時。急なお誘いにも関わらず同行頂いたgodzillaさんを乗せた僕の車がいつもの駐車場に滑り込む。と、何と車が一台もいない!
「ありゃー日曜なのにこんな光景は初めてだな」などと驚きつつ川を見ると、僕達の予想以上に適正な水量の流れ。ほとんど増水していないのだ。若干の濁りはあるけれどなかなかいい塩梅じゃないか。よしよし^^
石徹白の森の保水力に感謝しながら、僕達はまず、その日手付かずの銀座区間を二人で釣り上がることにした。

旅館裏プールにはライズは見当たらなかったけれど、とりあえず僕のパイロットフライである釣り上がり仕様のCDCダン#12をティペットに結んでサカナ達の活性を伺う。
まずは、フラットな水面。うーむ、ここは全くの無反応…。まぁ、ここはいつも難しいからね。気を取り直して、流れ込みの護岸際を流すと、ゆっくりイワナが水面を割って僕の毛鉤を咥えた。久々(と言っても3週間ぶりだけど)の石徹白イワナの引きを楽しみながらランディング。

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8寸強のイワナ。サイズより体高のある体躯が素晴らしい… (クリックで拡大)

早速の1尾に感謝しつつ、意気揚々と銀座区間を釣り上がるけれども、何故かその後はサッパリ…。水量よりむしろ、流れ込む冷たい雨で下がった水温のせいなのか、サカナ達の水面への意識は総じて低いようだ。へなちょこFFらしく、ポツポツとある反応も確実に取りこぼしながら(笑)、結局、橋下まで上がってきてしまった。
と、先行されてたgodzillaさんが不意に口を開く。
「洋さん、あのポイントやって下さい。尺いますよ~」ときたもんだ。
見れば、godzillaさんが先日見事な尺イワナを上げたポイントじゃないか。
「いいんですか、釣っちゃいますよ~」などと軽口を叩いた僕だったのだけど、ドンピシャのポイントから2度ほど小さく出たのを、これも見事にアワセ損ねてしまった(笑) 
やれやれ…。
それでも粘ってドリフトし続けた数投目。さっきよりもっと小さい飛沫で毛鉤が消えた。
これは見逃さずアワセをくれると、ロッドがグィーンと絞られる。
イエローのラインの先で、暗いサカナの影が右の流れへ走るのが偏光グラス越しに見えた。「おーっ!」とgodzillaさん。
僕としてはピチャッと小さくそれも3度目に出たヤツってことで、走られてもあまり大物だという意識は薄く、「いやぁ8寸くらいですよ」などと余裕の表情でクールに寄せに入る。
大分寄ってきたところで力強くもう一度走られた時は「おやっ」と思ったけれど、これも冷静にいなしてランディング。だけどクールだったのはここまで(笑)
ネットに入ったソイツは僕の想像を2まわりほど超えていいサイズだった。
遅まきながらワーワーわめきながらメジャーをあてるとジャスト尺!

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今シーズンも釣れちゃいました。いい顔してるでしょ^^ヾ (クリックで拡大) 

ジャマイカ選手が冬季オリンピックのボブスレーで奮戦するあの映画のように、へなちょこFFだってたまにはこういうのが釣れてしまうんだなぁ^^
ポイントを譲っていただいたgodzillaさんに大感謝だ。
でもサイズが分ってたら焦ってバラしてたかもな(笑)

こうして、2つのいいサイズのイワナは上がったものの、基本的には、水面でのサカナの反応は芳しくない。チラホラとハッチも見えるものの、再び強く降り出した雨が水温を更に下げて、サカナを潜らせているのかもしれない。

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途中こんなモンカゲロウも見掛けたけど水面の釣りは渋かった… (クリックで拡大)


うーん、どうするかなぁ。まぁ、ドライで良型も釣れたし、ここは最近ちょっとご無沙汰のニンフィングを勉強してみるかな…。
結論から言えばこのルースニングへの作戦変更が正解だった。
ニンフに変えた途端、次から次へとサカナ達が僕のヘアズイヤーやフェザントテールに反応してくる。だけどそこはニンフ苦手の修行の身。
これがなかなか思い通りに掛けれないのだ^^ヾ
マーカーが動いたと思って半信半疑でアワせると掛かってもすぐバレる。ならばと潔くズバッとアワせると、掛かってないばかりか宙を待った毛鉤が背後の枝に取られる。うーむ、だめかとピックアップしたらサカナが掛かってたり、全く何が何だかなぁ(笑)
ホントにニンフの釣りは奥が深い…。
毛鉤の選択はもちろん、タナはどうか、ショットの位置は、そして3次元かつ速さの違う層のどこをどう流すか?
サカナの水面下での活性の高さとは裏腹に、それこそ僕は釣れた時も釣れない時も珍しく寡黙に(笑)そして真剣にいろいろメソッドを変えながら釣り上がっていった。
どうやらサカナ達は水面直下のニンフへの反応がいいようだ。イマージャーを捕食していたのかなってのがgodzillaさんの分析だったけど、水面から底ベッタリまで、羽化のステージに合わせてイロイロ考えるのもまた楽しい。
結局、アマゴ園前までで10尾ほど釣ったのだけど、しっかり釣ったと言えるのは半分以下で、他はなんとなく釣れたって感じ(笑)。バラしたり、掛け損ねたりしたのはもう数え切れない。その内の一尾はデッカイアマゴをサイトで狙ったのだけど、これは完全にテリってしまったしなぁ(笑)まぁ、まだまだってことだ。
それでも個人的にはすごくいい勉強になった。ある程度水面下で活性が高いときでないと、僕みたいなへなちょこにはニンフの勉強は難しいし、逆に活性が高すぎると水面で勝負するから、この日の石徹白はニンフ修行に最適だったと言えるのかもしれないな。

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こちらはニンフで取り込み中のgodzillaさん。
同じくニンフに変えてから、ロッドが曲がりっ放しでした^^


そうそう、godzillaさんなんか、マーカーが引き込まれる時ちょっとライン送り出してからアワせるなどというサカナにしてみりゃ、きっとタマンナイ高度なアワセ方(笑)してて笑えたなぁ。今度僕もやってみようかな…って絶対すぐ反射的にアワせちゃうと思うけど。

尺イワナのランディングはクールだったけれど、雨降りの中、ニンフィング修行を中心に約8時間ずっとホットな時間が過ごせたこの日の石徹白。
godzillaさんも僕も夕方に用事があったので、午後2時過ぎには渓を後にしましたが、中身の濃い一日となって良かったな。
急な誘いにも関わらずご一緒してくれたgodzillaさんに深く感謝です。
そうそう、ラストにライズを見つけて、改めて入った旅館裏プールでは、渋いライズに撃沈。また釣りに来る理由と課題をしっかり与えてくれたのも石徹白らしいと言えば石徹白らしいなぁ。
ってことで、また近いうちにいかなきゃ(笑)

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ほとんどイワナばかりの釣果の中、思い出したように僕のニンフに
出てくれたアマゴ。石徹白のベストシーズンはまだ続いています!
(クリックで拡大)

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コメント

洋さん、雨の中お疲れ様でした。
また、尺イワナおめでとうございます!!!

今年は、例年の着き場と微妙に違うところで良い型が
沈んでいるので、それを探し出す楽しみもありますね。

前日には関西の友人2人(4人かな)が現地へ出かけていて
前回のスクール時より水位が低いよと聞いたので、あまり
降らなかったのでしょうね。
でも、おっしゃるとおり、活性アゲアゲのときはドライフライを
メインで使っちゃうので、ニンフだけで通すには低活性時の
ほうが色々試せて楽しめますよね。

また機会を設けてご一緒できるといいですね!!!
そのときは山猿さんとオソロイのエキップベスト着てきてね。

投稿: Rolly | 2007/06/13 23:43

洋さん、はじめまして
いままで、毎週のようにこのホームページを拝見していました
いとしろは、本当に奥が深いですね。
私は、ドライばかりで、ニンフはしばらくご無沙汰です。
きれいな写真、あたたかい文体をありがとう。
いつか、いとしろでお会いするときはよろしくおねがいします。

投稿: fielder | 2007/06/14 01:45

洋さん、まいどです。
尺イワナ、おめでとうございま〜す。
今年は大物がけっこういますよね。

自分はルースニングは苦手です。
一時期、がんばっていた時期があるのですが全然上達しませんでした。
ニンフのボックスはいつも満タンですよ。
だって、使わないから・・・。

アマゴの写真、かっこいいですね。
今年はイワナばっかりでアマゴはなかなか顔を見せてくれません。
まぁ、贅沢な悩みなんですけどね。

投稿: Hi | 2007/06/14 12:30

洋さん、こんばんはっ!!
この日だけでなく、今日も雨中の釣りを強いられたみたいですが、お疲れさまでした。
自然には逆らえませんからね。でも二日間共リフレッシュできたようで何よりです。
あのイワナのランディングはお見事でしたね。まさにクール・ランディング。
クール・ランニングにかけたクールランディング…オシャレなタイトル
じゃないですか。あの映画、私も好きですよ~。私はサイレント・ランニング
(=昔のSF映画のタイトル)にかけたサイレント・ランディングに
挑戦してみようと思っているのですが、やっぱ寡黙は無理です(笑)。
増してや大物だと洋さん同様?奇声を発しちゃいますね(笑)。

投稿: godzilla2004 | 2007/06/14 21:23

洋さん、こんばんわ!!
またまた、雨の音も掻き消すような大きな声がこだまする
楽しい釣行になったんだろうなぁ〜。
その場に居なくても、想像出来ちゃうからコワイ(爆)
尺、おめでとうございます。
石徹白のイワナは、元気一杯だから
ロッドが曲がって楽しいですよね。
ところで、木曽はいつ行きます?
来月くらいに予定を合わせてサクッと行きましょう。
godzillaさんも誘って!!

投稿: terry | 2007/06/14 23:18

Rollyさん、おはようございます!
この日はホント水中の活性が高かった(時に入れ食い^^)ですから、
まさにニンフィングの修行には打ってつけでした。
水面と水面直下数センチでこんなも反応が違うものなんだなぁ
と勉強になりました。
サイトの釣りも楽しめましたし、今後に繋がる修行になったと思います!

エキップの方は昨日も雨で、デビューさせらずじまいなので
次回晴れた日に着てやりたいなと思ってます。
是非ご一緒しましょう!

投稿: | 2007/06/15 09:13

fielderさん、はじめまして!
いつもご覧下さり有難うございます。

友人の言葉を借りれば、石徹白は「とっつき易く、奥が深い」
フィールドですよね。
仲間は勿論、駐車場あたりで初めてお会いする釣り人とも、
楽しく会話できちゃうのも石徹白の良さだと思います。
峠川以外にも本流や峪がありますし、ホント懐が深いなぁと
思います。

ひょっとしてfielderさんってnarukawaさんのお弟子さんなのかな?
こちらこそお会いすることがあれば宜しくお願いします。

投稿: | 2007/06/15 09:24

Hiさん、おはようございます!
たしかに今年は良型が多いかも知れませんね。
ただ、この日は6-7寸の個体や10センチ以下の小さいのも
沢山釣れたので、来年以降のことを考えると嬉しいことかなと思ってます。
ニンフの毛鉤は掛けても掛けても壊れるまで何度も使えてしまう
ってのもありますが、僕のニンフボックスもなかなか減りません(笑)
もっと積極的につかってもいいかも知れませんね。

あと、石徹白アマゴはですね~、僕の場合アマゴを釣ろうと思って狙っても
なかなか釣れないのに、イワナ釣りに没頭してそのことを忘れた頃に
何故か掛かってくれます^^ヾ

投稿: | 2007/06/15 09:33

godzillaさん、毎度です!
昨日は途中から、キャップのツバから水が滴り落ちるほどの
雨で難儀しました。
でもその分、温泉につかってそば食べて「釣り旅」を満喫して
今シーズン初木曽を楽しめました。
近日アップしますので、また見てやってくださいね^^

で、今回のタイトルは、godzillaさんがよく使われる映画もじりタイトルを
思い切り劣化コピーキャットしちゃいました(笑)
あの時は尺モノを取り込むにしてはちょっと静かすぎましたね。
うるさトリオにあるまじき態度で反省しております。
でも、取り込んでからがうるさかったので帳消しってことで(笑)

投稿: | 2007/06/15 09:44

terryさん、おはようございます!
terryさんもいらっしゃったらもっと盛り上がってましたよ。
僕の大アマゴをテリッたとこ、本家terryさんの前で
お見せしたかったなぁ…(笑)

で、木曽ですが、是非是非行きましょう。
例のカレー屋突入もそろそろ実行に移すときがきたようです^^
昨日、前を通ったときチェックしましたが、
きちんと営業してましたよ♪

投稿: | 2007/06/15 10:00

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