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2006/10/01

Miracle Itoshiro!シーズンラスト釣行

20060930itoshiro00
キャンプ場の橋にて戦略を練る3人
左から
Rollyさんgodzillaさん、なかぢさん。
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シーズン最終日。その日、石徹白にいた僕は途中まで散々だった。行きの道中では、コンビニに寄った際に財布をルーフに置いたまま走行し、県道にお札を撒き散らすという失態を演じ、峪への林道では車のアンダーカバーが落っこちた(笑)
お札は全て回収できたし、車も外観や走行に全く支障が無かったので事なきを得たのだけど、何となく特別な日になりそうな予感はあったのだ…。

Yukosan まず、午前中は、godzillaさん、なかぢさん、yu-koさんと4人で峪に潜り込んだ。
既に秋の気配の漂い始めた峪の空は高く、すがすがしい。時折吹く風もひんやりとしてとても気持ちが良かったな。
入渓後間もなく早速yu-koさんが良型の綺麗なイワナをランディング(←)*全ての画像はクリックで拡大します
7フィートのバンブーロッドから繰り出される美しいループで見事ライズを取られた。みんなに後ろから見守られているプレッシャーの中での1尾はスゴイよ。

                                                                                 
最後の堰堤までの区間でgodzillaさん、なかぢさんも、綺麗なイワナを数尾取り込りまれたのだけど、僕の方は全くもってひどかった。3回ほど毛鉤に出てくれたサカナは、全て掛け損ね(笑)流れを上手く回避できない僕の未熟なドリフトと早アワセのせいなんだけど、いかに最終日の『ゆるゆるな釣り』とは言え、これはかなり悔しかったな…。
その後、なかぢさんの的確なリードで最適ルートから退渓し(感謝!)、峠川に戻ったところでランチ。ライズさんとRollyさんとも合流。yu-koさんのお陰でいつもにも増してテンションの上がったgodzillaさん節と美味しい珈琲で、楽しい昼時となった。(^^)

20060930itoshiro02 午後からは、C&R区間の下流部に入る。
(←写真は、区間を釣り上がるgodzillaさんとRollyさん、この二人と一緒に釣りができる僕は幸せだ)
僕はこの時点でまだ1尾も釣ってなかったのだけど、正直なんとかなると思っていた。この辺りは5月に来たときは、水が太く上手く毛鉤流せなかったポイント。だけど、この時期はもう水が落ち着いていて僕でも毛鉤を何とか流せそうだったし、きっと峪より魚影も濃いだろうからね。
早速今シーズン一番信頼している#12のCDCダンを結び、ここぞという流れに放り込み釣り上がる。

ところが、全く釣れない…。

サカナが毛鉤を一瞬見に来るのは分るのだけど、なかなか水面を割らないのだ。恐らく実際に捕食しているダンはかなり小さいものみたいだったので、ティペットを7.5Xに、毛鉤のサイズも落としていく。僕の手持ちのCDCダンで最小の#16、先日の釣行で効果を上げた#18のバーティカルビートル、果ては#24のミッジアダルトまでつぎ込んだけれど、状況は変わらなかった。
勿論毛鉤の問題だけでなく、僕のドリフトにも重大な問題があるのはわかっているのだけど、実に厳しい局面だ。CDCやハックルを刈り込んだり、自分にできそうなことはいろいろと試行錯誤したけれど結局サカナを掛けるには至らない。うーむ、弱ったな。

悩む僕にgodzillaさんが声を掛けてくれる。「洋さん、この毛鉤使ってみたら…」。僕はできることなら自分で巻いた毛鉤でサカナを掛けたいし、godzillaさんもそのことは良く知っている。だけど一向にサカナを出せない僕を見かねて声を掛けてくれたのだ。
「ありがとうございます」。
#20以下のCDCダンパターンを持たない自分の甘さを痛感しながら、僕はお言葉に甘え、godzillaさんが美しく巻かれた#20相当のCDCダンに毛鉤を付け替えた。

これが転機だった。

Godzillacdcdungodzillaさんのスキルとアイデアが詰め込まれたその毛鉤(右写真―写真の毛鉤は実際に2尾掛けたあとのモノ)は、繊細で軽く、視認性もよく、僕のゴミのようなそれとは比較にならないほどドリフトしやすい。俄然、サカナの出も段違いに良くなった…。
そのこと自体が嬉しかったのは勿論だけど、僕はしかるべき毛鉤に付け替えきちんとドリフトしたことにより、きっちり水面を割るようになったサカナ達にも驚愕していた。大雑把に適当な毛鉤を流せば、サカナがどんどん出る状況はパラダイスだし、僕も大好きだ。(勿論石徹白にもそういう時はある。)だけど、その場にマッチした毛鉤をチョイスし、自らの腕でナチュラルにドリフトしてはじめて、サカナが顔を出す局面。そして、そうやって出逢ったサカナが、釣り人によるC&Rで賢明になり、美しく育まれた鱒だったとしたら…。FFがプロセスを楽しむ釣りだとすれば、誰もが容易く釣れるサカナを手にする喜びより、きっとそちらの方が僕にとっての真の意味での喜びをもたらすパラダイスと言えるかもしれない。石徹白C&Rはそういうパラダイスを提供してくれる稀有なフィールドなのだろう。

ちょっと話はそれたけれど、とにかく毛鉤を付替えた後すぐに4寸ほどのアマゴをキャッチすることができた。今日はじめてのサカナにホッとするのと同時に、水面を割るサカナの反応に俄然集中力が高まってくる。
そこから暫く釣り上がった少し水深のありそうな淀み。
さっきアマゴを掛けたばかりの毛鉤を流すと、小さい波紋と共に毛鉤が消えた。
一呼吸置いて手首を立てると、グッとした引きにロッドが絞り込まれる。
ようやく写真に撮れるような1尾と出逢えるかなぁ、と軽い気持ちで近くにいらしたRollyさんに「Rolllyさ~ん」と声を掛けると同時ぐらいに、ググッとロッドが更に絞り込まれた。
「!」
浮上してくるサカナの近い位置らいらしたRollyさんが、
「洋さん、尺ありますよっ!」と声を上げる。
その後、僕の丸い顔から完全に余裕が消えた。
一気に気持ちのテンションあげ、慎重に寄せる。
最後に、水面から突き出たいかにも尺モノらしいイカツイ顔が滑ってきたところをネットで掬い、興奮のランディング。それから後のことはもう余り覚えていない。とにかく嬉しくて嬉しくて、僕は何度も秋の空を仰いでいた。

20060930itoshiroiwana01
今シーズン3本目の尺イワナ。ついに明るいうちにキャッチ♪

20060930itoshiroiwana02
幸運にもRollyさんのデジイチでも撮影してもらった。感謝!

この素晴らしいイワナに言葉はいらないと思う。
間違いなく僕がフライフィッシングを初めて以来、最高のサカナだ。
大苦戦したあと、こんなサカナでシーズンを締めくくれるなんて、へなちょこFFMの僕にはホントできすぎだ。
このイワナを育んだ石徹白C&Rの素晴らしさを再認識させられたのは勿論、このイワナにはgodzillaさんの毛鉤と仲間のアドバイスが無ければ、きっと出逢えなかったはずだ。仲間がいてくればからこその1尾、という意味でも、このイワナは僕のFF人生の中で忘れ難い1尾となるだろう。

シーズン最終日の暮れ行くキャンプ場前でのイブニング。(↓釣り人はRollyさん)20060930itoshiro01_2

僕は、正真正銘のラストステージで暗くなるまでロッドを振り続ける仲間の姿を目に焼き付けながら、言いようのない満足感に包まれていた。
こうして僕のシーズンの幕は閉じられたのだ。

今シーズンご一緒頂いた皆さん、本当に有り難うございました。

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コメント

こんにちは!尺イワナおめでとう御座います。
画像は例のあの方がカッコイイのに・・・

シーズン最後を尺イワナで締めれて最高じゃあないですか!(パチパチ)

次ぎは美濃ですか?頑張って下さいね。

投稿: ライズ | 2006/10/01 14:17

洋さぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んッ!
こんにちわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!
すげぇっよ〜ッ!最後に尺イワナッ!!

あ、ちょっと取り乱しちゃったので(笑)
改めまして、洋さんこんにちは!
ラストステージで、最高の釣りができましたねッ!
賢いサカナたちとの難しい釣り。
優しい仲間たちとの楽しい釣り。
プロセスを存分に楽しむ洋さんのフライフィッシングが
凝縮されたような一日になったみたいですね。
財布を落っことしたりするパプニングもあったようだけど
全てはこの尺イワナが今シーズンの洋さんを物語ってますね。
RFの・・・失礼ッ 洋さんのドラマチック伝説はやっぱり
本物だ〜ッ!!

投稿: terry | 2006/10/01 14:53

洋さん、こんにちは!
“昼間の”尺イワナ、おめでとうございます!
いや~、今シーズンの締めくくりに有り余るほどのメモリアル=フィッシュになりましたね。
来シーズンも、そしてオフもこの調子で楽しみましょう!

投稿: ねねこ | 2006/10/01 15:47

洋さん、おひさしぶりです。
いや〜、すごいですね〜。
ラストを飾るのにふさわしい良い魚ですね。
これで安心してオフシーズンを過ごせるのでは?(笑)

財布の件は僕も経験あります。(爆)

投稿: Hi | 2006/10/01 19:20

洋さん、こんにちは!
ドラマチックな幕引きですね。さすがは洋さん!最終釣行で尺イワナをゲットだなんて、素晴らしいです。最終日の石徹白もgodzillaさんと洋さんの賑やかコンビで、さぞ活気があったことでしょう。やっぱり釣りは楽しくなくっちゃですね。このままいくと、石徹白の名物コンビになっちゃうかも・・・。また来年、川でお二人の芸を見せてくださいね!

投稿: ita-gon | 2006/10/01 20:31

洋さん、こんばんはっ!!
土曜日はお疲れさまでした&お世話になりました。
ミラクル石徹白の魅力を存分に描写していただき、心底同意すると共に感謝至極です。そのお陰で拙ブログのエントリーは写真を並べることしかできなくなりましたが(笑)。こんなにも素晴らしいエントリーができる洋さん、日頃フライフィッシングと真摯に向き合っているからこそなんでしょうね(マジ)。
あのイワナを釣ってからの洋さん、傍から見ていても石徹白の恵みを「時間を惜しんで」満喫し、暮れかけていく石徹白に暫しの別れを告げていることがよ~くわかりましたよ。
シーズンオフには管釣りなんぞで修行を重ね、次のシーズンには更にパワーアップして石徹白に通いましょう!

投稿: godzilla2004 | 2006/10/01 21:07

洋さん、こんばんわ。
改めまして、お疲れ様でした&オメデトウございます!

あのイワナは、生まれも育ちも峠川。その人生(魚生?)の間に何回も何回もフライを見続けて、時には騙されて針に掛けられて、、そんな風に育った百戦錬磨。釣り場の形態や現状は色々あれど、イケス育ちを何匹釣るよりも、あの1尾を釣ることのほうが素晴らしいし技術もいると思います。
それを昨日の状況でちゃんと釣っちゃうところはさすがですね!
ボクも自分の事のように嬉しかったですよ!だから思わず洋さんより先に写真撮ってしまいましたね、がはは(^^)

また来シーズンはぜひ年券をご購入されて、ゆる~く燃えましょう!!!

投稿: Rolly | 2006/10/01 22:20

ライズさん、昨日はお疲れ様でした!
あっちの写真は拡大したら
ピンボケだったんですよ(笑)
釣りだけじゃなく、写真のほうも
もっとレベルアップしたいですね。
オフもよろしくお願いします♪

投稿: | 2006/10/01 23:23

terryさん、こんばんは!
いやぁ、またやっちゃいました^^
午前中、峪からの帰り道、godzillaさんに
「今日はやばいっす」って言ったら
「もう三味線は聞き飽きた」って言われて
その通りになっちゃいました(笑)

なかぢさんからも「だてに丸顔じゃありませんね」
って名言を頂いたり、ホント楽しかったです。
トリオのterryさんがいたら、もっと楽しかったんだろうなぁ…。
次は、清掃会や美濃でご一緒しましょう♪

投稿: | 2006/10/01 23:30

ねねこさん、こんばんは!
明るいうちに釣ると、そのサカナの美しさが
目に見えてはっきりと分るので、
これまでに釣った尺モノ以上に感動しました。
写真もしっかり撮れましたしね。

オフもいろいろと楽しみましょう♪

投稿: | 2006/10/01 23:35

Hiさん、コメント有り難うございます。
とにかく嬉しくて、夕べは、眠いはずなのに
なかなか寝付けませんでしたよ(笑)

でも、この釣行で明確になった課題もあるので
オフは、キャストの練習や新たな毛鉤の
タイイングに挑戦したいですね。
もちろん楽しみながら、頑張ります^^

投稿: | 2006/10/01 23:39

ita-gonさん、毎度です!
godzillaさんは峪でもサカナを掛けたし、
あの渋い状況の中、最終的にツ抜けされてましたから
流石としか言いようがありませんね♪

でも今回は、僕に尺がきた時は別として
僕よりgodzillaさんの方が断然ウルサかったんですよ!
そのアタリについては今度お会いしたときにでも
ゆっくりお話しますね(笑)

投稿: | 2006/10/01 23:44

もう…筋書きどおりで…(笑)

さて、イブニングはあのプールだったんですね
自分は寒狭にいるとき、何回も時計を見ては『今から車でブッ飛ばせばイブニングに間に合うかも…』とか考えてました(苦笑)

今年は石徹峠ではご一緒できませんでしたが、来年は年券組に入りますので、ひとつよろしくお願いいたしますm(_ _)m

投稿: taro | 2006/10/01 23:44

godzillaさん、昨日はお疲れ様でした!
お互いホント充実した、石徹白らしいラスト釣行に
なりましたね。
あのフライ交換がなければ、恐らくイブニング
まで僕はサカナを掛けれなかったと思います。
僕達を楽しませてくれつつも、
ステップアップの為の課題を明示してくれる石徹白、
やっぱ最高です。

レベルは違いますが、オフも楽しい修行に
ご一緒させてくださいネ♪

投稿: | 2006/10/01 23:53

Rollyさん、お疲れ様でした&有り難うございました。
あのイワナ、ホントに素晴らしかったです。
全ては、石徹白というフィールドとRollyさんを
はじめフィールドを支える釣り人皆さんのお陰だと
つくづく感謝しています。
今年は、ホント石徹白を楽しみ、そしていろいろ教えて貰いました。
清掃会も、去年にも増して気持ちを入れて
参加しますよ!

それとデジイチの写真、有り難うございました。
あのイワナをあんな綺麗に撮っていただいて
僕はつくづくツイてましたね。
上の写真を見比べてみてもやっぱコンデジとは
違うなぁと。(勿論Rollyさんの腕あってですよ)。
ってことで、今日ビックカメラに偵察に行ってきました(笑)
今のところ、狙いはEOSのKISS-Xってヤツです。
また、いろいろアドバイスください^^

投稿: | 2006/10/02 00:03

taroさん、こんばんは!
当日は一時taroさんもイブニングだけ
石徹白に来るって情報が流れてたんで
皆期待してたんですよ(笑)

でもご一緒するのは来年にとっときましょう。
僕は今年、年券4000円のところ、日券6000円
払いましたからね。
でも、間違いなくそれ以上の価値がありましたから、
転勤さえなければ来年は絶対年券です^^

投稿: | 2006/10/02 00:10

あれま~!
3匹目までいっちゃいましたか!すごいっ!
来年こそは見習いたいです。

投稿: narukawa119 | 2006/10/02 23:16

narukawaさん、こんばんは♪
尺イワナ3本なんて、シーズンイン当初は
思っても見ませんでした^^
これも、懐の深いフィールドと素晴らしい仲間達
のお陰だと思ってます。
来年はnarukawaさんも是非ご一緒しましょう!

投稿: | 2006/10/03 22:29

洋さん、こんばんわ。
シーズンラストで尺をちゃんと釣るあたり、流石です!綺麗な魚体、ヒレ、最高の1本ですね(^^)
来シーズン、自分も尺を上げられるよう洋さんを見習って頑張ります(^-^)ゝ

投稿: 1652 | 2006/10/03 22:55

洋さん、こんばんは!
石徹白で仲間と釣りをする楽しさを毎度の巧みな文で表現されていて、モニターの前で共感しまくりです(^^)。最後の最後に決めちゃう洋さん、カッコ良すぎですよ~!オフも来期もまたご一緒させてくださいね。

投稿: BILL | 2006/10/04 04:44

1652さん、こんばんは!
いやぁ、最後にあんなのが釣れるなんて
ホント驚きですよ^^
これだからFFはやめられませんね。

1652さんも機会がありましたら、石徹白で
楽しく修行しましょう♪

投稿: | 2006/10/05 00:34

BILLさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
ホント釣果は別にしても、皆で楽しみながら
FFの腕を磨くという石徹白らしい一日で
最終日を締めくくることができて良かったです^^

BILLさんもラストはお仕事がお忙しかったようですが
一段落したら、美濃FAあたりでご一緒しましょう♪

投稿: | 2006/10/05 00:40

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