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2006/09/11

Deepest Regret

Moon01

僕が初めてお義父さんにお会いしてから、もう8年になる。
あの時、緊張でガチガチだった僕のぎこちない結婚申し入れの口上を、
ずっと柔和な優しい表情で聞いてくれていお義父さん。
「娘をよろしく…」
ただそう言って、僕を馴染みのお寿司屋さんに連れてってくれた。
その後もお会いする度に、「これを洋さんに…、これを洋さんに」といつも僕のことを立ててくれる優しい人だった。

そのお義父さんが帰らぬ人となってしまった…。

聞けば、もう何年も前から病状は進んでいたのだ。
だけどそんな素振りは全く見せなかった。きっと僕達を心配させたくなかったのだろう。
元銀行マンらしく主治医の先生も驚くほどの徹底した自己管理で、息を引き取られるまで頑張ってこられたのだ。
いかにも、優しく、柔和で、自己に厳しいお義父さんらしい…。
いつか、お義父さんの前でタイイングを披露したとき、興味深そうにいろいろ聞いて下さったことを思い出す。

もう数日の命と知らされた日、会社からの帰り道、僕はまだ蒸し暑い夜道をとぼとぼ歩いていた。ふと見上げると東の空に大きな満月。
あの空の下では、お義父さんが最後の力を振り絞って頑張ってる。

「娘をよろしく…」

不意にお義父さんのあの柔和な笑顔が浮かんで、涙が滲んだ。
きっとカミさんの悲しみは僕の比ではないだろう。
優しい月明かりは、僕の行く暗い夜道をほんのりと照らしてくれていた。

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いつも『空色ライフ』をご覧頂き有り難うございます。
上記のような事情で、暫くの間釣りは控えることになりました。
替わりと言う訳ではないのですが、今シーズンの釣行のフォトアルバムを作成いたしましたのでもし宜しければご覧下さい。(haruさんのサイトがカッコ良かったのでfotologueで作成)

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