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2006/06/17

Long time no see!

20060617kansaj00 ほんの数時間だけ、渓に立てる今週末。
僕は迷わず寒狭川上流に車を向かわせた。
ほぼ1ヶ月半振りとなる僕のホームリバー。
ここ数日の雨で渇水状態は充分に回復してるだろうという読みもあった。
むしろ、大雨による増水のほうが心配だ。
でも何より、盛期も過ぎてるしサカナ自体かなり抜かれてるかもしれない。
そんなこんなをアレコレ考えながら、いつものトンネルを抜ける。光の先は僕のフィールドだ。勝手知ったる峠道を下り、ヘアピンカーブを曲がり、適当な空きスペースに車を止める。

早速川の様子を見てみると、やや増水気味で多少の濁りはあるけれど、大きな問題はなさそうだ。夏の渇水に比べればはるかに条件はいいように思えた。
6フィート半のカムパネラにCFOをセットして、渓に降り立つとひんやりとした風が頬を撫でる。うーん、気持ちがいい。
なんせ名古屋を出たとき30℃近くあった気温がここでは23℃なのだから。
自宅からたった1時間で都会の喧騒を抜け、渓魚と逢える快適なフィールドがあることに感謝しつつ、6.5Xのティペットに毛鉤を結ぶ。今日のパイロットフライは、ADW付きCDCダン。短時間で結果を出すべく、深夜残業の帰宅後1日1本ずつ巻いた(笑)、一本入魂の毛鉤なのだ。何とか結果が出るといいのだけど…。

20060617kansaj05で、早速釣り上がり開始。カタ、ヒラキ、落ち込み、石周り…、丹念に毛鉤を置いてゆっくり流れを上っていく。時間的に先行者もいたはずだから、見落としそうなポイントにも忘れずに毛鉤をプレゼンテーション。
すると、ここぞという流れの尻や落ち込みでピチャッ、ピチャッ、と小さな飛沫が上がる。
当初の心配をよそにサカナの反応がなかなかいいのだ^^だけど、なかなか針掛かりしない。
見たところ、どうやら毛鉤に出てくるのはかなり小さいサイズのサカナのようだ。正直#12の毛鉤はオーバースペックなのかもしれない。
だけど、正味3時間ほどの釣り、1尾でもいいのが出てくれればいいんだ…。
そう思って、僕は毛鉤をサイズダウンせずそのままにして、そこそこの型のサカナの出を待つことに決めた。

で、暫く進んだポイントに現れたのは、手ごろなサイズのプール。トロッと青みががった淵に数本の筋が流れ出している。いかにもサカナがいそうな流れだ。僕はよだれの出そうなその流れに、慎重に毛鉤を放り込んだ。手前、真ん中、右…。定石どおりスカムラインに沿って毛鉤を流す。けれども、息を呑んで見つめた毛鉤に結局反応は無し。
うーん。凄くいそうなんだけどなぁ。
次のポイントに進もうかと思った時、一番左奥の護岸脇の小さなスポットが目に入った。
小さな流れ出しの左脇、切り立つ護岸と手前の突き出た小岩の間の淀み。少し反流転になって泡が溜まっている。普段は見落としそうなポイントだ。あそこもやってみるか…。
軽い気持ちで毛鉤をキャストするも、小さいスポットだけになかなか毛鉤が入らない。
数投目にたまたま上手く反流転に毛鉤がのった。よーし。
と思った次の瞬間、淀みの岩陰から、ゆっくり黒い影が浮上してきた。
「!」
ロッドを握る手に力が入る。影の動きはスローモーションだ。
そのうち、僕の毛鉤の浮く水面がモコッと盛り上がり、カタチとなった影が反転した!
一呼吸置いて、僕は右手を跳ね上げた!
ビシッと張ったフライラインから霧のように落ちる水滴。水面下でギラッと瞬く閃光。
ぐっと岩陰に潜り込もうとするサカナを、僕は細軸のショートロッドでこらえた。
弧を描くロッド。ラインの先の水面にしっかり針掛かりしたサカナが浮上してきた。
イワナだ!
バラさないよう慎重にラインを手繰り、最後は水面を滑ってきた彼を無事ランディング。
やったね。

20060617kansaj001
橙色の斑点が鮮やかだ
*全ての画像はクリックで拡大します

7寸半のイワナは、6寸がアベレージのこの渓では良型だろう。
願ってもない1尾に気分を良くした僕は、更に上流の別区間へ向かってみることにした。

で、再入渓してすぐの流れ。低い草の向こうに手ごろな流れ出しがあり、そこから流れが理想的に広がっている。向こう岸は小さな崖で水深もありいかにもサカナが居つきそうな流れだ。
毛鉤をノーハックルのCDCダンにして、右岸から少し距離をとって適正水流のヒラキに毛鉤を流す。ポトリと落ちた毛鉤が流れのど真ん中をなぞる。ホントは手前から流したかったんだけど、いきなり本命ラインにのってしまった。
んー、まぁいいか(笑)
と、数秒間毛鉤が流れたところで、バシャッ!
クッとアワせると、グリップからサカナの躍動が伝わってくる。
うーん、今日は何だかいい感じだ^^

今度のサカナは掛かった次の瞬間鋭く下流に走った。
コイツはアマゴかな?
イワナとは明らかに違う直線的かつ鋭角的な引きを充分に楽しみつつ、慎重に寄せてネットインしたのは、やっぱりアマゴ♪

20060617kansaj02
サイズは7寸、見事なプロポーション。

掛かった後の推進力を生み出す発達した尾鰭、綺麗なパーマーク、そして朱点。
うーん、暫く見惚れてしまいました^^

いいイワナとアマゴに逢えてもう十分だったけれど、まだ少し時間があったので、今度は下流の区間に向かう。

20060617kansaj04

ちょっと前まで、河原は石しかなかったのに、いつの間にか濃い緑の草で覆われてる。
もう夏はすぐそこなんだなぁ、と実感しつつ、今度はライトスタッフを振る。
この辺りは上流部より水量が多かったので、流れの脇とか、サカナが強い流れから逃れて来るような緩流帯のみを狙って毛鉤を流す。

20060617kansaj03すると、普段はプレッシャーも高くイブニング時以外難しいこの場所でも数尾のイワナ達が遊びに来てくれた^^
どのイワナも6寸半ほどだったけれど、なかなか綺麗な体躯だった。こいつ(⇒)をリリースしたところで、タイムオーバー。大満足のロッドオフとしました。

あとから考えれば、雨後の増水の引き際という好条件だった、ということなんだろうけれど、僕は何だかこの川に「お帰りなさい、こっちも捨てたもんじゃないでょ」と言われてるような、凄くいい気分になって家路を急いだ(^^)

短時間の釣りだったけれど、中身の濃い充実した釣りができた、ホントに楽しい一日でした♪

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コメント

うわぁ~、ニアミスでしたね。
先行者って、僕だったりして(笑)。僕は午前の数時間入ってましたが、
思った以上に楽しめました。
久々のホーム、緑がより濃くなっていてもう夏が近いんだなと感じました。
気軽に来れる地元の渓、ありがたいですね!また一緒にイブニング狙いましょう!

投稿: BILL | 2006/06/17 23:34

BILLさん、こんばんは!
僕が渓にいたのが正午前後だったから
あの足跡はBILLさんだったのかも~(笑)

>気軽に来れる地元の渓、ありがたいですね!

ほんとですね。
こういう渓を大切にしたいですね。
またご一緒しましょう!

投稿: | 2006/06/18 00:25

みなさん渓流で魚と楽しんでいるとき、自分は海で子供とカミさんの相手…いや、楽しんでいましたよ(笑)
雨量も程良く、といった感じで、本格的な梅雨と蜘蛛の巣シーズン前のつかの間のベストコンディション、といったところだったのでしょうか?
最近、ゆっくりと地元で過ごすことなないので、おにぎり持って1日かけて寒狭と根羽を回ってみたいなぁ…と思うこのごろです

投稿: taro | 2006/06/18 09:31

洋さん、こんにちは~
トンネルを抜けると・・・
いいですねぇ~!凄く想像してしまいますよ^^
又先行者がBILLさんだったなんて皆さん思いは同じですね!!

投稿: attuu | 2006/06/18 12:22

洋さん、こんちわ!!
小さなスポットから、イイ型のイワナを引きずり出しましたね。お見事です!!釣れる時って、そういった小さなポイントも見逃さないんですよね。写真のイワナのお腹も凄いですね、ポッコリと膨らんでて。ちょっと親近感が湧きます(笑)
アマゴもとっても綺麗!!整ったパーマークと朱点の綺麗なアマゴですね。
うぅッ名古屋へ戻りたいッ!ボクもアマゴ釣りたいな〜。

投稿: terry | 2006/06/18 16:33

taroさん、こんばんは!
ご家族で海ってのもいいじゃないですか♪
まぁ、川遊びだとtaroさんが
落ち着かないでしょうからね(笑)

渓流には、やっぱりおにぎりが似合いますね。
サンドイッチも好きだけど、やっぱりおにぎり派です^^

投稿: | 2006/06/18 19:34

attuuさん、どうもです!
あのトンネルは、いわば、僕の日常と非日常を
隔てる装置みたいなもんなんですね。
トンネルに入るたびに、
行きは「いよいよだなぁ」とワクワクし、
帰りは「終わったなぁ」としみじみしてます^^

ちなみにBILLさんは逆方向からのアプローチに
なります♪

投稿: | 2006/06/18 19:42

terryさん、こんばんは♪
ああいう竿抜けポイントから、狙ったとおりに
釣れると嬉しいですね~。
それにイワナのおなか、勿論僕も
親近感沸きますよ。
写真のアマゴのようにシャープになりたいっ(笑)

terryさん、また名古屋に戻られたら、石徹白はじめ
中部の渓流をみんなでご一緒しましょう^^

投稿: | 2006/06/18 19:50

洋さん、こんばんは!
多忙な日常を離れてリフレッシュする象徴としてのトンネル。
何か「メリハリ」があって良いですね。それに深夜に及ぶ
残業を終え眠る前に入魂のフライを巻く洋さん、泣かせます。
でも洋さんにしてみれば多忙だった一日を締めくくる儀式の
ような感じなんでしょうかね。わかるなぁ、その気持ち(^^♪。
石徹白での尺上狙い、是非ご一緒してくださいね!

投稿: godzilla2004 | 2006/06/18 20:07

こんばんは~
いいですね~。イワナもアマゴもですか。しかも、そのアマゴの美しいこと!かっちょいいです。
私はホームで会心の1匹!いつも遊んでくれる魚がいるホームがあるって幸せです。

投稿: narukawa119 | 2006/06/18 21:07

洋さん、お疲れ様でした。
このアマゴ、凄く特徴のあるアマゴですね!!!

側線部より下には朱点が無い。それだけでなく、お腹の黒点も無い!!
何の因果なのかなぁ???興味深いです。

それはそうと束の間の釣行で印象に残る釣りができるなんて素敵じゃないですか!!
またお時間取れたらご一緒しましょう。

投稿: Rolly | 2006/06/19 00:42

洋さん、ご無沙汰です。
浜松方面からですと、稲目トンネルが対極ですね。
昨日はsammyさんとトンネルは抜けたんですが、
増水を避けて山の上まで行っちゃいました。
軟弱ジジーですなー。
川沿いを走る時は、洋さんとtaroさんとBILLさんの車をチェックしてるんですが、
この3台は目立つはずなのにまだ発見には至っておりません。

投稿: MS | 2006/06/19 13:01

godzillaさん、こんばんは♪
夜遅く帰宅しての1本、巻き終えると
やっと本来の自分に戻れるような
そんな気持ちになりますね。
そんな毛鉤で週末いい思いができると幸せです^^

でそうででない(笑)石徹白の尺上狙い、
是非ご一緒しましょう!

投稿: | 2006/06/19 23:00

narukawaさん、こんばんは!
自宅から1時間の距離に、気軽にアマゴやイワナと遊べる渓があるってことは、ホント幸せです。

都会からすぐの渓は、人も多いし、
荒れ気味ですが、その分大切にしたいですね^^

投稿: | 2006/06/19 23:06

Rollyさん、毎度です♪
あーっ、ホントだ!
言われて初めて気づきましたが
なんなんだろう…。
ちょっと気になりますね~。

ところで、石徹白は爆釣だったみたいで、
僕もそろそろ行きたいなぁ。
都合がつけば、またご一緒してくださいね^^

投稿: | 2006/06/19 23:12

MSさん、こんばんは!
最近、僕もホームリバーに行くと、ついつい
taroさんやBILLさんの車を探しちゃいます^^

やっぱり仲間がいると楽しいですからね。
今度からはMSさんの車もチェックしなくちゃ♪


投稿: | 2006/06/19 23:32

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