« 秋の八ヶ岳とタイイング | トップページ | ニューロッドがやってきた! »

2005/11/08

執念の1尾! 美濃FA釣行

20051106minofa01美濃フィッシングエリア。ちょっと大げさに言うと、ここへの釣行には個人的に特別な思いがあった。 思えば、2年前の夏。フライフィッシングでカッコ良く釣れるところを見せてやろうと僕はカミさんを連れてここへ釣行していた。
勇んで流した僕の#14のコマーシャルフライ。しかしそのドライフライ達は、まるでそこに『存在しない』かのように、ことごとくスレ切ったアマゴたちに無視され続け、結局一度の反応もないままジ・エンド。カッコつけるどころか完膚なきままに叩きのめされ、弁当を食べながらカミさんに慰められるというあってはならない失態を演じてしまったホロ苦い思い出の場所なのだ(^^ヾ。
カンツリと言えば釣れる釣場だと信じて疑わなかった僕にとって、これはなかなかショックな出来事だった。
あれから2年。自然渓流での釣行回数も増え、特に今年は(まぁ少しだけれど)満足の行く釣りができることもあった。タイイングも覚えたし、いくらへなちょことは言え少しは成長したはずで、今回の美濃FAへの釣行はこの2年間の自分の成長を確認するには打ってつけの機会なのだ。だから、BLOG仲間のライズさん(『輝ける沢の辺で』)godzillaさん(『一から出直し修業的毛鉤釣』)にここへの釣行をお誘い頂いた時から、僕はもの凄く楽しみにしていた。そして、目標を難しいとされる渓流エリアでの1尾と定め、前の晩は一睡もできないくらい緊張していたのだ・・・。

ちょっと前置きが長くなったけれど、で、迎えた当日。自宅から約1時間のドライブで午前7時前フィールド到着。ライズさんとgodzillaさん、ライズさんのご友人のHさん(名倉川でご一緒したときフライを下さった)は既に到着されていた。曇天の空の下、挨拶もそこそこに早速支度を整える。僕はgodzillaさんとロッジの上流へ入ることとなった。#3のライトスタッフに7Xのリーダー、7.5Xのティペットを繋ぎ、この日のために巻いてきたノンテイルのパラシュート#14を結ぶ。渓に立つとひんやりとした秋の風が朝の渓を抜けていく。やはり、久しぶりの渓は最高に気持ちがいい。
ここに通いつめポイントを熟知されているgodzillaさんにいろいろ教わりながら、いよいよ釣り上がり開始だ。渓はかなりの渇水だったけれど、先行者はなく、何よりそこには確かにアマゴがいる。

そんなこんなで颯爽としばらく釣り上がったポイント。流れ出しにスッとフライを流すとパシャッ!アマゴが水面で反転する。一瞬のフッキングの後コイツはすぐにバレてしまったけど、俄然気合が入る管理人。だけども、なかなか次が続かない。渇水で流れがほとんどないのに加え、水は思いっきりクリアー。僕の存在感ありありのティペットとできそこないのフライは、教授級のアマゴ達からはきっと一目瞭然なんだろう・・・。とすれば、小場所でも流れのある場所を狙ってフライを置いていった方がいい。

20051106minofa02
紅葉の渓を攻める管理人 途中からずっと雨(TT)
godzillaさん撮影


そんなことを意識し始めた、とあるポイント。直径70センチ四方の小さな釜淵の白泡の流れの下に定位するサカナが見えた!白波もそこそこあり、アマゴがじっくりフライを観察できない恰好のポイントだ。「ムムム、これはチャンス( ̄ー ̄)」とばかり、フライを#18に落とす。必要な分だけラインを出し、一撃必殺の思いで慎重に毛鉤を投げ込む・・。毛鉤がスッとその小さな流れにのった瞬間、水面がバシャッと割れた!すかさずロッドとラインを引く管理人。と、見事セットフック~。「よし!」。ドキドキ高鳴る胸。今度はしっかりフックしているようだ。バレないようにアマゴを寄せる。すぐ上の岩にいらっしゃったgodzillaさんにも「やったね」と声をかけられる。少しサビの出たアマゴの姿が見え、近くまで寄ってきた。なかなかの良型だ。
「さぁ、いよいよだ」とランディングネットに左手を掛けようとした瞬間、背中のネットの柄をうまく握れず少しあせった。その一瞬少しラインが緩んだのを、アマゴは見逃さなかった。スッとテンションが抜け、キレイにバレた(泣)。
「あぁぁ、そんなぁ~」とその場にへたり込む僕_| ̄|○。苦笑いのgodzillaさん。まさにへなちょこの本領発揮というところだが、この後このネットイン寸前のバラシを深く深く後悔することになるとは、このとき知る由もなかった・・。

このバラシを境に、僕のドライフライへの反応は全く無くなった(TT)。区間最上流の橋の下のプールでは、この日のために巻いた某FR誌に載っていた「ウァームマン」なるフライも沈めてみたが、アマゴたちは様子伺いには来るものの「なんだフライか。フン!」てな感じで全く咥えてくれない。「チクショー」と思いながら今度は釣り下がりつつ、竿を出すも結果は同じ。先に下流に戻られていたgodzillaさんは既にドライで数尾釣られていた。うーむ、さすがだ。
その後、僕は単独で最下流まで移動し、いろいろと試しながら釣り上がるもアタリすらなし。途中、パラパラと振り出した雨が本降りになってきたところでロッジ前に到着。ランチにしようと一旦川から上がった。

ロッジでおにぎりを頬張り、godzillaさんに珈琲をご馳走になりつつ、皆さんにお話を伺うと、既に皆さんかなりの数を釣られているとのこと。未だ0尾の僕との腕の差は歴然だ。早速皆さんが主に使ってらっしゃったフライを見せて頂いたたところ、蛍光色のフワフワした感じのフライ。これをインジケーターなしで沈めてサイトで釣るという。そんなフライは手持ちがないし、サイトの釣りなんてしたことがなかったけれど、背に腹は変えなれない。恥を忍んでフライを分けて頂き、午後に備える。ライズさんとHさんはもうストリームで十分釣られたとのことでポンドへ。僕は絶対ストリームで1尾と更に気合を入れる(^^ヾ。そんな僕の姿を見るに見かねたgodzillaさん。「絶対釣らせるから」と引き続き僕に付いて下さった。ありがとうございます。感謝です。

20051106minofa03 午後も上流部を再度攻める。頂いたフワフワしたフライを沈め、アマゴが咥えたのを見てアワせる。そのことだけに集中して釣り上がる管理人。が、やはり、慣れないものあってなかなか上手くいかない。咥えたと思ってアワセてもスッポ抜け。たまにかかってもすぐバレる。そんなこんなの繰り返しであっと言う間に数時間経過。やれやれ。雨はますます激しさを増し(あとで聞いたら警報が出てたらしい・・・)、水面下を見るのも辛くなってきた。キャップから水滴が滴り落ち、手はふやけ、ティペットはすぐ縮れる(←)。さすがに疲労困憊で、もうだめかな~と内心思い始めると、godzillaさんが「絶対釣れるから」と力強く励まして下さるのだ。その言葉で気を取り直し、再びキャスト。それでも時間は無常に経過し、いよいよ辺りは暗くなってきた。ラストに向け、godzillaさんから頂いたスペシャルフライを結び、一心不乱にキャストを繰り返す。ずいぶん前から二人ともずぶ濡れだ。

で、最後の最後のイブニング、雨による水量の回復の影響もあるのかサカナの反応も随分良くなってきた。スペシャルフライにアマゴが反応する。しかし、うまくのってもすぐバレる。何度もその繰り返し。うーん、さすがにもうだめか。すでに時間は5時前、片知渓谷の夕暮れは早く、もう真っ暗闇寸前。まさにラストチャンスだろう。
これでダメならロッジへ戻ろう。そう決めて、ライトスタッフを振る。最後の祈りを込め、ほとんど見えない水面下の赤いフライに目を凝らした瞬間、白い影が反転した!反射的にロッドを跳ね上げる!弧を描くロッド。水面に水しぶきがあがる!
「コイツだけは絶対に、絶対にバラさない!」気合を入れて、サカナを寄せる。
近くまでサカナが寄ったところで、こちらから体を寄せ、倒れこむようにサカナをネットですくった。ついに、ついに渓流エリアで念願の1尾をキャッチしたのだ!
やったー。ついにやったぞー!自然と叫んでましたね(近くにルアーマンがいて驚いてましたが(笑)。
最後の最後に出てくれた28センチくらいの美濃FAアマゴ。
20051106minofa04
暗くてゴメンナサイ。でも最高に嬉しかった1尾!

すぐに少し上流にいらしたgodzillaさんに橋の上から「釣れました~」と報告。(この時、godzillaさんはドライで掛けまくっていたらしいです(^^)さすが!)
サイズより何より、とにかく嬉しくて嬉しくて感動しました。朝7時から午後5時まで、土砂降りの中、ずっと竿を振り続けてたったの1尾。たったの1尾だけどホントに嬉しかった・・。この1尾を釣る為に、紆余曲折いろんなプロセスがあったから。特にご自身の釣りをほとんど投げ出されて僕を励ましつつアドバイス頂いたgodzillaさんには感謝しても感謝しきれませんです。ライズさんやHさんも喜んでくれて、ほんとに良かったなぁと思ってます。(ライズさんや美濃FAの管理人さんからは「ニジマスじゃないの~」と冷やかされましたが、正真正銘のアマゴです(^^))
いわゆるサイトの釣りをはじめ今日色々学んだことは、1尾という釣果以上に僕のFFの財産にもなったとも思いますね。結局、2年前と腕はあまり変わってないと言うことだけど(笑)、こんなに素晴らしい仲間がいて、今FFがますます好きになって幸せに釣りができる自分がいる、ということだけでも十分かもなぁ、と帰りの車の中で、激しく動くワイパーを見つめながらセンチに思ってしまいましたね。もちろん、修行は続けますが。
土砂降りでずぶ濡れで釣れなくてハードな釣行だったけれど、間違いなく思い出に残る最高の釣行となりました。みなさん、ほんとに有難うございました。

|

« 秋の八ヶ岳とタイイング | トップページ | ニューロッドがやってきた! »

コメント

洋さん、こんばんは
何か迫真の文章というか、文章に執念が乗り移っているというか、読んでいるほうまで釣れた時の喜びが伝わってきました(笑)。ともかくよかったですね。
私も、もう2年ほど前になるでしょうか、アマゴだけになってからの美濃FAに行ったときは、悪戦苦闘したな~。ルースニングで何とか2、3匹上げた記憶があります。同行者は「ボ」でしたが。

投稿: narukawa119 | 2005/11/08 21:11

洋さん、お疲れ様です!!いや~~凄い雨でしたね。ボクも法事の後、会場を出たら結構な降りだったので、こりゃぁ良い釣りになってそうだなぁ・・なんて思ったら、それどころじゃないほどそちらは降ったようで・・・。

でも、あのIQの高そうなアマゴの顔が見れて良かったですね!!

今週は土曜日に美濃か、月見に行ってきます!

投稿: Rolly | 2005/11/08 21:13

洋さん、こんばんは。
なんだか道場に稽古をつけに来たような
雰囲気ですね。洋さんの熱いサムライ魂、
見せてもらいましたよ。(笑)
その情熱、見習わなきゃ。

天竜川では、気楽に楽しみましょう(^^)

投稿: BILL | 2005/11/08 21:26

洋さん☆こんばんわ〜!
読み応えのあるエントリーに洋さんの思いが伝わってきます。
ボクもその場にいたような感覚でした。
苦戦を強いられたときほど
結果が付いて来たときは嬉しさもひとしおですね。
さらに大雨の中での釣りなど悪条件だと特に。
でも美濃FAの雨は恵みの雨に変わるんですよね。
なんだかボクもそうでしたが
みなさん上手い具合に雨の日に美濃FAへ行ってますネ。
妙な縁を感じます(笑)

投稿: terry | 2005/11/08 23:25

おはようございます。いや~随分と長ったらしい文章になりましたね。それだけ今回は劇的な展開だったと言う事でしょうか?(笑)。
これは早速、2005年オフシーズン版・思い出の渓魚達にランクインか?。
ところで暗がりに写っている虹鱒は良かったですね(まだ言ってるよ)。次回は本当に天竜で虹鱒を釣りましょう。

投稿: ライズ | 2005/11/09 06:23

洋さんの行動ばかりか、心の動きまで手に取ることができるようなレポですね。
おもわず読んでいる自分の体が前のめりになっちゃいました。
美濃FAのアマゴたちは手強いですが、それだけにシーズンインした時に生かすことができる経験というものを与えてくれます。
洋さんは、貴重な結果を出したわけですから、それはきっと来シーズンに生きると思いますよ。
私も彼の地では何度かボーズをくらいまして、釣れない時には釣れないなりの経験をさせてもらいました。
ですから、それからというものボーズでもメゲナイ心を持てるようになりました(笑)

投稿: standy | 2005/11/09 10:20

洋さん、こんばんは。
慣れないサイトフィッシングでご苦労されましたね。
でも、あの雨の中、最後まで諦めなかった洋さんの一念に
応えてくれた貴重なアマゴです。釣りの神様、あの洋さんを見ていて
見捨てる筈はないと確信してましたヨ。
橋の上から釣れましたぁと報告してくれた洋さんの喜びよう、
こちらも相当ウルウルしちゃってました。
その割には釣り続けましたが(笑)。

投稿: godzilla2004 | 2005/11/09 21:16

narukawaさん、こんばんは!
何とか1尾釣れて良かったです。
今回、いろいろと勉強になったので
次はもっと上(2尾以上(笑))を
目指したいですね。
今回竿を出せなかったポンドも
行ってみたいしなぁ。


投稿: | 2005/11/09 22:10

Rollyさん、毎度です!
あんな土砂降りの中で、
長時間釣りしたのは初めてですね~。
途中はホント修行みたいでしたよ(笑)

月見って管釣のことは良く知らないので
凄く興味あります。渓流タイプなのかな?
もしいらっしゃったら、レポ楽しみにしてますね^^

投稿: | 2005/11/09 22:15

BILLさん、こんばんは!
ホントは、早々に1尾キャッチして
のんびり楽しみたかったのですが、
甘かったです(笑)
朝の1尾をバラサなきゃなぁ・・。

天竜では、気楽に楽しみたいですね!

投稿: | 2005/11/09 22:23

terryさん、どうもです。
そうですね。あれほどのタフコンディション
だったからこそ、最後の1尾にあれほど
感動できたんだと思いますね~

でもしばらく雨はいいです・・(笑)


投稿: | 2005/11/09 22:28

ライズさん、お疲れ様でした!
いやぁ、書いているうちにあの興奮を
思い出して、長文になっちゃいました^^
今度はあっさり釣って、短くクールに
エントリーしたいですね(笑)

天竜でもよろしくお願いします。

投稿: | 2005/11/09 22:38

standyさん、こんばんは!
おっしゃるとおりですね。
今回の美濃ではホントに手強いアマゴと
対峙することで、来シーズンに繋がる
いろんなことを学べたと思います。

自分のスキルを確認するためにも
またここに通いたいですね^^


投稿: | 2005/11/09 22:51

godzillaさん、今回はホントにありがとう
ございました。
godzillaさんのお陰で僕にとっても
最高の「修行的毛鉤釣り」になりました(^^)

でも今思うのは、1尾釣った後、ドライで
次を狙うべきだったと言うこと(笑)
きっと釣れる可能性は高かったと・・・。
godzillaさんは、最後まで竿を振られてた訳で
自分はまだまだ修行が足りないですね~

投稿: | 2005/11/09 22:59

こんばんは!
いつもながらハラハラドキドキ、ヤッター!の臨場感あふれる記事ですね!
それにしても、皆さんまだまだシーズン真っ最中、しかもデカい魚ばっかりで…

そんな週末、自分は”ぎょぎょランド”(豊川市の水族館)の「豊川水系の魚」コーナーで
『いねーよ、こんなデカいアマゴやブラウンなんか豊川にはよっ!』と毒づいてきました(泣)

あー、20日が不安になってきた…

投稿: taro | 2005/11/10 00:58

taroさん、こんばんは!
20日楽しみですね~。

ところで、今年のフライフィッシャー誌2月号に
天竜川専用区の記事があったので
読み直してみると、フライは沈めるパターンが
中心と書かれてました。
結構大きいフライ(持ってない)を厚い流れに沈める(やったことない)という感じで、釣りの方はかなり不安です。大丈夫かなぁ・・。

でも、皆さん会ってヤキソバ食べるのが
すっごく楽しみです(^^ヾ

投稿: | 2005/11/10 19:58

お久しぶりです~。
色々バタバタしてたもんで(^^ゞ
しかし、ホントに執念の一匹でしたね!
そういえば、管理釣り場って行ったこと無いんですよね…。
行く機会があったら行って見たいな~。

投稿: いと | 2005/11/12 23:00

いとさん、ご無沙汰してました!
管理釣場も楽しいですよ。
ポンド型も結構熱くなりますし、
ストリーム型のところは自然渓流での
いい練習になります。
いつかご一緒できればいいですね!

投稿: | 2005/11/13 10:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32734/6954136

この記事へのトラックバック一覧です: 執念の1尾! 美濃FA釣行:

» ■美濃FA釣行記:雨中のファンタジー(1) [一から出直し修業的毛鉤釣]
■お昼くらいから雨降りと天気予報が告げている朝6時30分、美濃フィッシングエリアに到着しました。曇り空の下、ブログ仲間のライズさんとライズさんの友人Hさん、そして洋さん、合計4名で釣りを楽しもうと皆意気揚々です。 予想通りの渇水で、闇雲に渓流を攻めるわけには行きません。ライズさんとHさんはポンドへの橋周辺から釣りあがり、私と博さんはもう少し上流から入渓することにします。渇水の場合、ポンドへの取水口より上流は、下流に比べ水量が多く、フリーストーンの落ち込みが続く流れに潜むアマゴを狙うことにしました。... [続きを読む]

受信: 2005/11/09 13:40

« 秋の八ヶ岳とタイイング | トップページ | ニューロッドがやってきた! »